プロダクト群と
六層フレームワーク
私たちのプロダクト群は、健康・関係・資産・意識・才能という別々の領域を、 ひとつの共通の型で解いている。その型が六層フレームワークである。
01六層フレームワーク — 問題解決の共通の型
どの領域の問題も、同じ順序で解く。本人が何をめざすかから出発し、 世界の知識とその人の個別情報を突き合わせて解析し、実行できる打ち手に下ろし、 結果を検証して次の周期に返す。
各層の中身
層はデータベースの分類ではない。層ごとに、ひとことの概要と、持ち物 (データ)・動くもの (アルゴリズム) を示す。
- 概要
- 本人が自分の言葉で書いた目標から、すべての解析と提案が出発する
- データ
- 目標・プロフィール・価値観・制約
- アルゴリズム
- 目標への進み具合の自動判定 (決定的な照合。対応が取れない目標は測らない)
- 概要
- 国内の通説に閉じず、各領域の知識・情報・知恵を世界最高レベルへ更新し続ける
- 情報源
- 論文・専門データ (学術誌・公的統計・各領域の一次資料)・検証済みのリンク
- データ
- 知識ベース・介入DB・論点・プロンプト (DBで版管理)
- アルゴリズム
- 定期リフレッシュ・リンクの死活監査・要約の取り込み
- 概要
- 入力の手間を減らしながら、個人の詳細な情報が受動的に集まる経路を増やす
- 情報源
- 音声デバイス (録音メモ・文字起こし)・身体デバイス (睡眠・脈拍・活動)・写真・カレンダー・メール
- データ
- 記録・台帳・写真・会話・デバイス・環境 (種類が最も多い層)
- アルゴリズム
- 写真・書類・音声の解読、重複の排除、項目暗号化
- 概要
- 知識と個別情報を突き合わせ、3日周期で角度を変えながら因果と相関を読み解く
- データ
- 解析の結果 (周期ごとに入れ替わる)
- アルゴリズム
- 相関エンジン・距離感の推定・企業価値の算定は決定的な計算。AI は解釈と仮説だけ
- 概要
- その人が現実に実行できる具体まで下ろし、外に出る行為は本人の承認を経る
- データ
- 提案・下書き・実行待ちの在庫
- アルゴリズム
- 三点セットの生成・実在の接地 (無い固有名詞を作らせない)・既出の除外
- 概要
- 結果と手応えをそっと聞き、責めずに、次の周期の材料へ返す
- データ
- 手応え・約定・実践の記録・日々の定点
- アルゴリズム
- 効果の測定・段階を分けた追跡・次の周期への還流
02プロダクト一覧 — B2C の五つと B2B の三つ
個人向け (B2C) の五つのプロダクトと、法人向け (B2B) の三つのサービス。 どれも同じ六層フレームワークの上に立つ (サービス二つは器を持たず、VM がその入口になる)。
| プロダクト | 領域 | ひとことで |
|---|---|---|
| 禅トラック | 意識 | 一日一本の語りから多面的に見立て、明日への問いをひとつ返す |
| cares | からだと心 | 慢性疾患の寛解と健康資産の蓄積。群で最も厚いプロダクト |
| shares | くらしの資産 | 価値観に沿って資産を育てる。VM を第2層・第4層として取り込む |
| bonds | 人との関係 | 関係を俯瞰し、当人同士が気づかない一手を出す |
| ジーニアスファインダー | 才能 | 天才性を見立て、面談と学びで貢献につなぐ |
| B2B | 形態 | ひとことで |
|---|---|---|
| バリュエーションマトリクス (VM) | システム | 一次情報から企業の値打ちを算定。IR・投資家・士業へ売り、shares へ供給する |
| 事業戦略と資本政策 | コンサルティング | 調達・上場準備・承継・株主構成の設計。VM レポートが入口 |
| 事業創造投資 | 出資 | 社会的事業への出資と資本参加。投資家側の入口は自動で耕す |
数の多さは扱う情報の幅を示し、少なさは未熟さを意味しない。shares の 22 は「企業分析の器を自前で持たない」割り切りの表れ、 禅トラックの 15 は「素材が一日一本の語りに集約されている」構造の表れ。
03各プロダクトの個別説明
六層フレームワークが、それぞれの領域で何になっているか。1 から 6 の行はそのまま第 1 層から第 6 層に対応する。
cares からだと心 / B2C
慢性疾患の寛解と健康資産の蓄積。開発者自身が当事者。
- 1めざすこと・価値観・暮らしの余白・疾患の選択
- 2疾病知識ベース (93 疾患・日英)・介入DB 40 領域・提供者
- 3記録 8 カテゴリ・写真・検査・デバイス・環境・きょうの 3 問
- 43 日周期の見立て・相関エンジン・原因構造・健康資産の推計
- 5寛解と資産の二系統の提案・実在の提供者・書類の代行
- 6四段階の手応え・段階を分けた追跡 (責めない)
ポイント: 収集経路が 7 つ (メール・LINE・録音メモ・写真 3 経路・デバイス)。メモの言葉を 0/1 の系列に変えて相関にかける。破滅の回避が最上位の制約。
bonds 人との関係 / B2C
相手の状況・本人のリソース・二人の関係を俯瞰する。
- 1相手ごとの目標 (用途 × 距離感)・本人自身の像 10 項目
- 2プロンプト 20 本・売り込む先の情報・取り込み方の案内
- 3連絡先・やりとり・台帳・取り込んだ会話・Google 連携
- 4距離感・優先度・橋渡し・六次の隔たり — すべて決定的な計算
- 5実行待ちの在庫・自動のケア提案・発信・一斉配信・提携
- 6接触記録への還流・既出の記録・見送りの記録
ポイント: 読めない形式をなくす取り込み (写真・書類・SNS 書き出し・トーク履歴)。相手はアカウント不要の公開ページで参加。宛先メールは実在する文字列だけを採る。
shares くらしの資産 / B2C
価値観に沿って資産を育てる。重い企業分析は VM に任せる。
- 1めざすこと・あなたのこと・目標への進み具合の自動判定
- 2自前で持たず VM を取り込む (計算結果と、論点のものさし)
- 3資産の台帳・収入と支出・純資産の定点・気になる銘柄
- 4相談に VM を接地。推移と進み具合は決定的な計算
- 5注文の下書き → 承認 → 執行。証券会社と積立の設定
- 6約定の台帳・純資産の定点・目標への還流
ポイント: 第 6 層から第 1 層への還流が一周つながっている、いま唯一のプロダクト。未公開株や不動産には論点だけを問いとして使い、渡されていない数字を AI に作らせない。
禅トラック 意識 / B2C
一日一本の語りから、多数の評価軸と問いを取り出す。
- 1未実装 — めざすことを置く棚がまだ無い
- 2日次・週次・成長のプロンプト (DB で版管理)
- 3取り込んだメールと、その日の語りの文字起こし
- 4意識の七次元・健康・時間・仕事・信用・資産・感情・気づき
- 5明日への問いをひとつ (五つの品質原則で縛る)
- 6昨日の問いに触れたか・やることを実行したか — 責めずに観察
ポイント: 問いの品質を原則で縛る。良い例「会議のあと『まあいいか』と 2 回言っていました。1 回目と 2 回目は同じ意味でしたか」。悪い例「今日の時間の使い方に満足していますか」。
VM 企業分析システム / B2B
対象は個人ではなく企業。一次情報から値打ちを算定する。
- 1薄い — 誰のための何の判断か、を置く棚はこれから
- 2業種と市場の分類・評価の方法論・プロンプト
- 3財務諸表・EDINET 本文・適時開示・株価・文書チャンク
- 4企業ごとの分析・財務指標・価値算定・デューデリジェンス
- 5深掘りレポート (個人の売買の入口は shares が担う)
- 6薄い — 見立ての当たり外れを測る環はこれから
ポイント: 四半期を 5 年 (20 期) 並べて微小な兆候を拾う。算定は決定的な式で行い、数式の再計算・値の範囲・過去との整合・時価総額との突き合わせの多層で検証する。
ジーニアスファインダー 才能 / B2C
設問への回答から天才性を見立て、貢献へつなぐ。
- 1薄い — めざすことを本人の言葉で置く構造はこれから
- 2設問の体系とワークシート
- 3診断の回答と結果・面談の記録
- 4見立てのロジック (時点の像。時系列はこれから)
- 5面談と学びの提供 — 人が伴走する形
- 6最も薄い — 診断のあと何が変わったかを戻せていない
ポイント: 才能の見立ては、当たり外れが本人の行動で確かめられる。半年後の一問を足すだけで、第 4 層と第 6 層が同時に動き出す。
04資産の領域は二段構え — VM が作り、shares が翻訳する
2026-08-10 の位置づけ。企業を分析する重い仕事は B2B の VM が担い、 その成果が B2C の shares の第 2 層と第 4 層になる。同じ計算を二か所で作らない。
05データ扱いの堅牢性
この章の目的は、大切な情報を預けてくださる方に安心していただくこと。 いまできていることと、これからやることを分けて、正直に書く。
いまできていること — 構造でまもる
言葉そのものは暗号にして保存する
本人や相手の言葉・連絡先・要配慮の情報は、アプリの層で暗号化する。鍵は保管庫にあり、アプリの外に出ない。データベースを丸ごと持ち出されても読めない。
| cares | 自由記述・対話・服薬とアレルギー・めざすことの本文と理由 |
| bonds | 連絡先の一式・人物像・価値観・メモ・発信とチャットの本文 |
| shares | あなたのこと全体・相談の本文・資産の中身・収支の名目・注文の理由 |
運営する側も、中身を見られない
メンバーがデータベースを直接のぞける経路を用意していない。管理画面に出るのは集計と設定だけで、記録の中身は出ない。障害を調べる点検口も、件数と状態と理由を返し、本文は読まない。
管理者の操作・権限の付与・送信の実行は監査の記録に残り、誰がいつ何をしたかを後から辿れる。
消せる。持ち出せる。渡さない。
一件ずつ消せる (全部消すしかない状態は作らない)。消したものは期間を置いてから消えるので、誤って消しても戻せる。いつでも機械が読める形式で全件を書き出せる。第三者へデータを渡すことはしない。広告やデータの二次利用で収益を補填することもしない。
プロダクトをまたぐときの一線
プロダクト間で渡すのは、名前を含まない集約値と日次の系列だけ。第三者の名前を出さない。予定の中身を出さない。Google 由来のデータはそもそも連合に入れない。生データと暗号鍵は、各プロダクトの外に出ない。
これからやること — 第三者の目を入れる
構造の守りは自分たちで作れるが、安心は自分たちの宣言だけでは完成しない。次の段は、外の目で確かめてもらうこと。
第三者による侵入テスト
自分たちで安全と言うのではなく、外部の専門家に実際に攻めてもらい、破られないかを確かめる。見つかった弱点は直し、直したことを記録に残す。
情報セキュリティの認証 (ISMS) の取得
守りが一度きりでなく仕組みとして回り続けることを、認証機関の審査で担保する。医療や金融の情報を預かるサービスとしての土台になる。
守りの実態の開示
何をどう守っているかを説明する公開ページを設け、脆弱性の報告窓口を明示する。等級や水準を自分から名乗ることは、裏づけが揃うまで控える。安心は宣言ではなく、確かめられる形で示す。
万一のときの約束
事故が起きたときは、隠さず速やかに本人へ知らせ、何が起き何を直すかを説明する。サービスを終えるときは十分な予告期間を置き、全データの持ち出しを保証する。預けてくださった情報を、行き止まりにしない。
06解析力の強さ
計算は機械の式で、AI は解釈と仮説だけ。この分担が、数字の正しさと費用の両方を守る。
決定的な計算が担うこと
- 相関の計算 (ずれと遅れ)
- 距離感の推定・優先度の採点
- 目標に対する進み具合の判定
- 企業価値の算定
同じ入力なら必ず同じ答え。毎回無料。間違えた場所を追える。
AI が担うこと / やらせないこと
- 計算の結果を人の言葉で解釈する
- 知識と個別情報を突き合わせて仮説を立てる
- その人に寄せた文章を書く
やらせないこと: 数字を作ること。実在しない店名・施設名・宛先を書くこと。
時間と変数の関係を機械的に洗い出す
数値だけでなく、メモに書かれた言葉も 0/1 の系列にして同じ土俵に載せる。同じ日・翌日・翌々日の遅れを持たせて相関を計算し、 10 日ぶんの重なりが無ければ数字を出さない。
領域をまたいで相関を見る — 連合
07六層の充足マップと、次の一手
どの層が厚く、どこが薄いかを正直に。薄いことは失敗ではなく、次にどこへ手を入れるかを教えてくれる情報。
| 層 | cares | bonds | shares | 禅 | VM | GF |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 前提 | 厚い | 厚い | 厚い | 無し | 薄い | 薄い |
| 2 汎用知識 | 厚い | ふつう | VM 経由 | ふつう | 厚い | ふつう |
| 3 個別情報 | 厚い | 厚い | ふつう | ふつう | 厚い | ふつう |
| 4 解析 | 厚い | 厚い | ふつう | ふつう | 厚い | 薄い |
| 5 打ち手 | 厚い | 厚い | 厚い | ふつう | 厚い | ふつう |
| 6 実行と検証 | 厚い | ふつう | 厚い | ふつう | 薄い | 薄い |
次に手を入れる五つ
- 禅・VM・ジーニアスに第 1 層 (めざすこと) を置く
- 禅トラックに連合の提供口を足す (資産は shares が提供済み)
- VM の検証の環を閉じる (見立てと結果の突き合わせ)
- ジーニアスに半年後の一問を足す
- 禅・VM・ジーニアスに六層の点検口を足す
事業の言葉でいうと
積んでいるのは機能ではなく時間。同じ骨格で、からだ・関係・資産・意識・企業分析の時間を同時に積んでいる。 第 1 層と第 6 層が埋まると、蓄積は「そのうち役に立つ在庫」から「成果を測れる資産」に変わる。
08チームメンバー
少人数と自律開発で回す。オーナーは 4 つの線 (お金・ブランド・法務・外部アカウント) の承認と対外の顔に集中する。
山口揚平さん
4 つの線の承認と資本配分。執筆を最優先し、事業の作業時間は最小化。出資面談だけを対外時間の最優先に充てる。
山口偉大さん
商談とクロージング、全体のプロマネ。週次の数字レビューを主催。
酒徳さん
VM の開発。レポート生成の商品品質と納品パイプライン。外部設定タスクの一次担当。
千津さん
契約と請求の事務、日程調整。bonds の日程調整ページを顧客対応で実戦投入。
岸田さん
品質確認 (ユーザー目線のテスト)、導入支援、コンテンツ運用の実務。
Claude Code
cares・bonds・禅の開発とデプロイ、提携パイプラインの運用、週次 3 指標の報告。
09営業とマーケティング
誰にいくらで売るか、どの顧客が待っているか、どこから手をつけるか。 ここは動きの速いところなので、営業とマーケティングに切り出してあります。 価格の正本は企業価値評価のご提案の料金表、 ターゲットごとの売り方と単価の見立ては事業計画にあります。