Blue Marlin Partners / 2026-08-10

プロダクト群と
六層フレームワーク

私たちのプロダクト群は、健康・関係・資産・意識・才能という別々の領域を、 ひとつの共通の型で解いている。その型が六層フレームワークである。

用語の改め (2026-08-10 オーナー指示)。 六層は「データ構造」ではなく、問題解決のフレームワークである。 各層にはデータ (棚) だけでなく、アルゴリズム (決定的な計算と生成) と、 実行 (人と機械の行為) が属する。この資料は全編この言葉づかいで書く。

01六層フレームワーク — 問題解決の共通の型

どの領域の問題も、同じ順序で解く。本人が何をめざすかから出発し、 世界の知識とその人の個別情報を突き合わせて解析し、実行できる打ち手に下ろし、 結果を検証して次の周期に返す。

1 前提 2 汎用知識 3 個別情報と環境 4 解析 5 打ち手 6 実行と検証 めざすこと 知識・情報・知恵 記録・台帳・環境 2 × 3 の突き合わせ 実行できる具体 手応えと結果 還流 — 手応えと結果が、次の周期の前提と材料に戻る 情報源 論文 専門データ 音声デバイス 身体デバイス 情報源 出発点 出発点 1 前提 2 汎用知識 3 個別情報と環境 4 解析 5 打ち手 6 実行と検証 めざすこと 知識・情報・知恵 記録・台帳・環境 2 × 3 の突き合わせ 実行できる具体 手応えと結果 論文 専門データ 音声デバイス 身体デバイス 還流 — 手応えと結果が次の周期へ戻る
第2層には論文や専門データが、第3層には音声デバイスや身体デバイスが情報源として入ってくる。 六層は一方通行ではなく環になっている。開発の判断基準はいつも同じで、 環のどこかを強くする変更は歓迎し、環を断ち切る変更 (収集を減らす・根拠のない断定・検証できない提案) はしない。

各層の中身

層はデータベースの分類ではない。層ごとに、ひとことの概要と、持ち物 (データ)・動くもの (アルゴリズム) を示す。

1前提 — 何をめざすのか
概要
本人が自分の言葉で書いた目標から、すべての解析と提案が出発する
データ
目標・プロフィール・価値観・制約
アルゴリズム
目標への進み具合の自動判定 (決定的な照合。対応が取れない目標は測らない)
2汎用知識 — 各領域の世界最高レベルの知識・情報・知恵
概要
国内の通説に閉じず、各領域の知識・情報・知恵を世界最高レベルへ更新し続ける
情報源
論文・専門データ (学術誌・公的統計・各領域の一次資料)・検証済みのリンク
データ
知識ベース・介入DB・論点・プロンプト (DBで版管理)
アルゴリズム
定期リフレッシュ・リンクの死活監査・要約の取り込み
3個別情報と環境 — 個人の目標・価値観・詳細情報
概要
入力の手間を減らしながら、個人の詳細な情報が受動的に集まる経路を増やす
情報源
音声デバイス (録音メモ・文字起こし)・身体デバイス (睡眠・脈拍・活動)・写真・カレンダー・メール
データ
記録・台帳・写真・会話・デバイス・環境 (種類が最も多い層)
アルゴリズム
写真・書類・音声の解読、重複の排除、項目暗号化
4解析 — 突き合わせて読み解く
概要
知識と個別情報を突き合わせ、3日周期で角度を変えながら因果と相関を読み解く
データ
解析の結果 (周期ごとに入れ替わる)
アルゴリズム
相関エンジン・距離感の推定・企業価値の算定は決定的な計算。AI は解釈と仮説だけ
5打ち手 — 実行できる具体
概要
その人が現実に実行できる具体まで下ろし、外に出る行為は本人の承認を経る
データ
提案・下書き・実行待ちの在庫
アルゴリズム
三点セットの生成・実在の接地 (無い固有名詞を作らせない)・既出の除外
6実行と検証 — 結果を次に返す
概要
結果と手応えをそっと聞き、責めずに、次の周期の材料へ返す
データ
手応え・約定・実践の記録・日々の定点
アルゴリズム
効果の測定・段階を分けた追跡・次の周期への還流

02プロダクト一覧 — B2C の五つと B2B の三つ

個人向け (B2C) の五つのプロダクトと、法人向け (B2B) の三つのサービス。 どれも同じ六層フレームワークの上に立つ (サービス二つは器を持たず、VM がその入口になる)。

プロダクト領域ひとことで
禅トラック意識一日一本の語りから多面的に見立て、明日への問いをひとつ返す
caresからだと心慢性疾患の寛解と健康資産の蓄積。群で最も厚いプロダクト
sharesくらしの資産価値観に沿って資産を育てる。VM を第2層・第4層として取り込む
bonds人との関係関係を俯瞰し、当人同士が気づかない一手を出す
ジーニアスファインダー才能天才性を見立て、面談と学びで貢献につなぐ
B2B形態ひとことで
バリュエーションマトリクス (VM)システム一次情報から企業の値打ちを算定。IR・投資家・士業へ売り、shares へ供給する
事業戦略と資本政策コンサルティング調達・上場準備・承継・株主構成の設計。VM レポートが入口
事業創造投資出資社会的事業への出資と資本参加。投資家側の入口は自動で耕す
あつかうデータの種類の数 (蓄積の幅の目安・2026-08-09 実測)
cares63
bonds52
VM33
shares22
禅トラック15
ジーニアス12

数の多さは扱う情報の幅を示し、少なさは未熟さを意味しない。shares の 22 は「企業分析の器を自前で持たない」割り切りの表れ、 禅トラックの 15 は「素材が一日一本の語りに集約されている」構造の表れ。

03各プロダクトの個別説明

六層フレームワークが、それぞれの領域で何になっているか。1 から 6 の行はそのまま第 1 層から第 6 層に対応する。

cares からだと心 / B2C

慢性疾患の寛解と健康資産の蓄積。開発者自身が当事者。

  1. 1めざすこと・価値観・暮らしの余白・疾患の選択
  2. 2疾病知識ベース (93 疾患・日英)・介入DB 40 領域・提供者
  3. 3記録 8 カテゴリ・写真・検査・デバイス・環境・きょうの 3 問
  4. 43 日周期の見立て・相関エンジン・原因構造・健康資産の推計
  5. 5寛解と資産の二系統の提案・実在の提供者・書類の代行
  6. 6四段階の手応え・段階を分けた追跡 (責めない)

ポイント: 収集経路が 7 つ (メール・LINE・録音メモ・写真 3 経路・デバイス)。メモの言葉を 0/1 の系列に変えて相関にかける。破滅の回避が最上位の制約。

bonds 人との関係 / B2C

相手の状況・本人のリソース・二人の関係を俯瞰する。

  1. 1相手ごとの目標 (用途 × 距離感)・本人自身の像 10 項目
  2. 2プロンプト 20 本・売り込む先の情報・取り込み方の案内
  3. 3連絡先・やりとり・台帳・取り込んだ会話・Google 連携
  4. 4距離感・優先度・橋渡し・六次の隔たり — すべて決定的な計算
  5. 5実行待ちの在庫・自動のケア提案・発信・一斉配信・提携
  6. 6接触記録への還流・既出の記録・見送りの記録

ポイント: 読めない形式をなくす取り込み (写真・書類・SNS 書き出し・トーク履歴)。相手はアカウント不要の公開ページで参加。宛先メールは実在する文字列だけを採る。

shares くらしの資産 / B2C

価値観に沿って資産を育てる。重い企業分析は VM に任せる。

  1. 1めざすこと・あなたのこと・目標への進み具合の自動判定
  2. 2自前で持たず VM を取り込む (計算結果と、論点のものさし)
  3. 3資産の台帳・収入と支出・純資産の定点・気になる銘柄
  4. 4相談に VM を接地。推移と進み具合は決定的な計算
  5. 5注文の下書き → 承認 → 執行。証券会社と積立の設定
  6. 6約定の台帳・純資産の定点・目標への還流

ポイント: 第 6 層から第 1 層への還流が一周つながっている、いま唯一のプロダクト。未公開株や不動産には論点だけを問いとして使い、渡されていない数字を AI に作らせない。

禅トラック 意識 / B2C

一日一本の語りから、多数の評価軸と問いを取り出す。

  1. 1未実装 — めざすことを置く棚がまだ無い
  2. 2日次・週次・成長のプロンプト (DB で版管理)
  3. 3取り込んだメールと、その日の語りの文字起こし
  4. 4意識の七次元・健康・時間・仕事・信用・資産・感情・気づき
  5. 5明日への問いをひとつ (五つの品質原則で縛る)
  6. 6昨日の問いに触れたか・やることを実行したか — 責めずに観察

ポイント: 問いの品質を原則で縛る。良い例「会議のあと『まあいいか』と 2 回言っていました。1 回目と 2 回目は同じ意味でしたか」。悪い例「今日の時間の使い方に満足していますか」。

VM 企業分析システム / B2B

対象は個人ではなく企業。一次情報から値打ちを算定する。

  1. 1薄い — 誰のための何の判断か、を置く棚はこれから
  2. 2業種と市場の分類・評価の方法論・プロンプト
  3. 3財務諸表・EDINET 本文・適時開示・株価・文書チャンク
  4. 4企業ごとの分析・財務指標・価値算定・デューデリジェンス
  5. 5深掘りレポート (個人の売買の入口は shares が担う)
  6. 6薄い — 見立ての当たり外れを測る環はこれから

ポイント: 四半期を 5 年 (20 期) 並べて微小な兆候を拾う。算定は決定的な式で行い、数式の再計算・値の範囲・過去との整合・時価総額との突き合わせの多層で検証する。

ジーニアスファインダー 才能 / B2C

設問への回答から天才性を見立て、貢献へつなぐ。

  1. 1薄い — めざすことを本人の言葉で置く構造はこれから
  2. 2設問の体系とワークシート
  3. 3診断の回答と結果・面談の記録
  4. 4見立てのロジック (時点の像。時系列はこれから)
  5. 5面談と学びの提供 — 人が伴走する形
  6. 6最も薄い — 診断のあと何が変わったかを戻せていない

ポイント: 才能の見立ては、当たり外れが本人の行動で確かめられる。半年後の一問を足すだけで、第 4 層と第 6 層が同時に動き出す。

04資産の領域は二段構え — VM が作り、shares が翻訳する

2026-08-10 の位置づけ。企業を分析する重い仕事は B2B の VM が担い、 その成果が B2C の shares の第 2 層と第 4 層になる。同じ計算を二か所で作らない。

VM (B2B) 企業分析の製造元 shares (B2C) 個人への翻訳 本人 最終判断は常に本人 ・財務・開示・株価の一次情報 ・四半期 20 期の並び ・価値の算定とスクリーニング ・本人の軸で重みづけて並べ直す ・目標・価値観・余力と突き合わせ ・未公開株には論点だけを使う ・下書きを承認して執行 ・約定と推移で検証 ・目標へ還流 第2層へ: 計算結果と論点 第4層へ: 相談に接地 選択肢と根拠 結果が次の相談の材料に戻る (還流) 読み取り専用の接続。無ければ shares は論点だけで静かに動く
VM は自分の B2B 顧客 (IR・投資家・士業) を持ちながら、社内では shares へ層を供給する。 B2B はさらに階段になっている: VM レポート → 事業戦略と資本政策 → 事業創造投資。

05データ扱いの堅牢性

この章の目的は、大切な情報を預けてくださる方に安心していただくこと。 いまできていることと、これからやることを分けて、正直に書く。

いまできていること — 構造でまもる

言葉そのものは暗号にして保存する

本人や相手の言葉・連絡先・要配慮の情報は、アプリの層で暗号化する。鍵は保管庫にあり、アプリの外に出ない。データベースを丸ごと持ち出されても読めない。

cares自由記述・対話・服薬とアレルギー・めざすことの本文と理由
bonds連絡先の一式・人物像・価値観・メモ・発信とチャットの本文
sharesあなたのこと全体・相談の本文・資産の中身・収支の名目・注文の理由

運営する側も、中身を見られない

メンバーがデータベースを直接のぞける経路を用意していない。管理画面に出るのは集計と設定だけで、記録の中身は出ない。障害を調べる点検口も、件数と状態と理由を返し、本文は読まない。

管理者の操作・権限の付与・送信の実行は監査の記録に残り、誰がいつ何をしたかを後から辿れる。

消せる。持ち出せる。渡さない。

一件ずつ消せる (全部消すしかない状態は作らない)。消したものは期間を置いてから消えるので、誤って消しても戻せる。いつでも機械が読める形式で全件を書き出せる。第三者へデータを渡すことはしない。広告やデータの二次利用で収益を補填することもしない。

プロダクトをまたぐときの一線

プロダクト間で渡すのは、名前を含まない集約値と日次の系列だけ。第三者の名前を出さない。予定の中身を出さない。Google 由来のデータはそもそも連合に入れない。生データと暗号鍵は、各プロダクトの外に出ない。

これからやること — 第三者の目を入れる

構造の守りは自分たちで作れるが、安心は自分たちの宣言だけでは完成しない。次の段は、外の目で確かめてもらうこと。

第三者による侵入テスト

自分たちで安全と言うのではなく、外部の専門家に実際に攻めてもらい、破られないかを確かめる。見つかった弱点は直し、直したことを記録に残す。

情報セキュリティの認証 (ISMS) の取得

守りが一度きりでなく仕組みとして回り続けることを、認証機関の審査で担保する。医療や金融の情報を預かるサービスとしての土台になる。

守りの実態の開示

何をどう守っているかを説明する公開ページを設け、脆弱性の報告窓口を明示する。等級や水準を自分から名乗ることは、裏づけが揃うまで控える。安心は宣言ではなく、確かめられる形で示す。

万一のときの約束

事故が起きたときは、隠さず速やかに本人へ知らせ、何が起き何を直すかを説明する。サービスを終えるときは十分な予告期間を置き、全データの持ち出しを保証する。預けてくださった情報を、行き止まりにしない。

06解析力の強さ

計算は機械の式で、AI は解釈と仮説だけ。この分担が、数字の正しさと費用の両方を守る。

決定的な計算が担うこと

  • 相関の計算 (ずれと遅れ)
  • 距離感の推定・優先度の採点
  • 目標に対する進み具合の判定
  • 企業価値の算定

同じ入力なら必ず同じ答え。毎回無料。間違えた場所を追える。

AI が担うこと / やらせないこと

  • 計算の結果を人の言葉で解釈する
  • 知識と個別情報を突き合わせて仮説を立てる
  • その人に寄せた文章を書く

やらせないこと: 数字を作ること。実在しない店名・施設名・宛先を書くこと。

時間と変数の関係を機械的に洗い出す

数値だけでなく、メモに書かれた言葉も 0/1 の系列にして同じ土俵に載せる。同じ日・翌日・翌々日の遅れを持たせて相関を計算し、 10 日ぶんの重なりが無ければ数字を出さない。

体調と、気圧の前日差 — 14 日を重ねて見る (架空の例)
体調 (10 段階) 気圧の前日差 (hPa・下がった日はマイナス)
気圧が大きく下がった日 (4 日目・11 日目) に、体調の落ち込みが縦に揃う。二つの量は物差しが違うので、 軸を二本重ねず上下の段に分けて同じ日付で揃えている。データは説明のための架空の例。

領域をまたいで相関を見る — 連合

bonds — つながり shares — 資産 禅トラック — 意識 cares (ハブ) 出るもの 接触の回数の系列 純資産の推移の系列 提供口はこれから からだの系列は自前 (気分・つらさ・睡眠) 領域をまたぐ相関を計算 相関の一覧 因果の仮説 (確からしさ付き) 今日の一手 集約値と日次系列のみ — 名前・銘柄・中身は渡らない 解釈
生データと鍵は各プロダクトから出ない。bonds と shares の提供口は実装済みで、残るは禅トラックだけ。 提供口が増えるたびにハブは自動で領域を増やす。

07六層の充足マップと、次の一手

どの層が厚く、どこが薄いかを正直に。薄いことは失敗ではなく、次にどこへ手を入れるかを教えてくれる情報。

層 cares bonds shares 禅 VM GF
1 前提厚い厚い厚い無し薄い薄い
2 汎用知識厚いふつうVM 経由ふつう厚いふつう
3 個別情報厚い厚いふつうふつう厚いふつう
4 解析厚い厚いふつうふつう厚い薄い
5 打ち手厚い厚い厚いふつう厚いふつう
6 実行と検証厚いふつう厚いふつう薄い薄い

次に手を入れる五つ

  1. 禅・VM・ジーニアスに第 1 層 (めざすこと) を置く
  2. 禅トラックに連合の提供口を足す (資産は shares が提供済み)
  3. VM の検証の環を閉じる (見立てと結果の突き合わせ)
  4. ジーニアスに半年後の一問を足す
  5. 禅・VM・ジーニアスに六層の点検口を足す

事業の言葉でいうと

積んでいるのは機能ではなく時間。同じ骨格で、からだ・関係・資産・意識・企業分析の時間を同時に積んでいる。 第 1 層と第 6 層が埋まると、蓄積は「そのうち役に立つ在庫」から「成果を測れる資産」に変わる。

08チームメンバー

少人数と自律開発で回す。オーナーは 4 つの線 (お金・ブランド・法務・外部アカウント) の承認と対外の顔に集中する。

山口揚平さん

オーナー

4 つの線の承認と資本配分。執筆を最優先し、事業の作業時間は最小化。出資面談だけを対外時間の最優先に充てる。

山口偉大さん

プロマネ / 営業

商談とクロージング、全体のプロマネ。週次の数字レビューを主催。

酒徳さん

エンジニア

VM の開発。レポート生成の商品品質と納品パイプライン。外部設定タスクの一次担当。

千津さん

アドミ

契約と請求の事務、日程調整。bonds の日程調整ページを顧客対応で実戦投入。

岸田さん

スタッフ

品質確認 (ユーザー目線のテスト)、導入支援、コンテンツ運用の実務。

Claude Code

自律開発

cares・bonds・禅の開発とデプロイ、提携パイプラインの運用、週次 3 指標の報告。

09営業とマーケティング

誰にいくらで売るか、どの顧客が待っているか、どこから手をつけるか。 ここは動きの速いところなので、営業とマーケティングに切り出してあります。 価格の正本は企業価値評価のご提案の料金表、 ターゲットごとの売り方と単価の見立ては事業計画にあります。